カミヤツデウコギ科カミヤツデ属 芽生え
(2016年12月撮影)
家の近所のあちこちで野生化しているのを見かけるカミヤツデ
こちらは別の場所、大抵は人の入れない荒れ地や急傾斜地に生えています。根茎を伸ばして栄養繁殖する
ヤツデより一足遅れて咲いてきますが同じ場所に同時に咲いていたりします
ヤツデと同じ球形花序
ヤツデが花弁雄しべが5なのにたいしてこちらは4、花弁も反り返らない、蜜もそれ程出ていないような
花柱は2本、特に雄性先熟でもなさそう
横から見るとこちらは花柱が離れているようにみえる
若い枝や花柄に綿毛が密生、基部に見えているのは苞葉でしょうか、1枚だけ大きくなっているような
葉は掌状だがヤツデよりずっと大きい、裂片先端は2裂。常緑ですが年に1,2回落葉して生え変わるような
葉の裏の葉脈や葉身にも綿毛が密生
(2016年1月撮影)
完全に冬の花のカミヤツデ、花期は11−12月だそうですがこの辺りでは12月下旬から1月ですね。大きな葉も年に何度か生え変わります
球形の散形花序をつける。白っぽく見えているのが雄性期で緑っぽく見えているのが雌性期の花序
ウコギ科らしい球形花序に雄しべが突き出ている
雌しべも伸びていますがまだ分かれていません
雌性期の花序、花弁も雄しべも脱落してまるで雌雄異花のようにガラッと変わる
花柱が2本別れて伸びている、子房には短い綿毛が付いている
花序枝にも綿毛が密生、冬場だから厚着しているわけではないでしょうけど
(2014年12月撮影)
初冬に咲くカミヤツデ、この時期に咲くのでなければ毎年撮ることはないだろうな
背はすごく高いので花を撮るのはなかなか困難、家の近くなら斜面に咲いているので楽なんだけど
倒れながらも咲いているのがありました、そう言えば昨年もここで撮ったな。最後の頑張りをして花を咲かせています
冬に咲くせいではないでしょうが花柄などに綿毛が密生
ウコギ科らしい花、まだ花弁が1枚残っている。ヤツデより雄しべも雌しべも長そう
ヤツデには雄性期雌性期がありますがこちらはどうなんでしょう。雄しべのある右側の花はまだ2本の雌しべの花柱がまとまっているが左の雄しべが落ちた花は花柱が開き気味のような。これが雌性期かな
掌状に深裂した葉ですが裂片の先端が浅く裂けているのがヤツデとの一番の違い
芽生え(2017年1月撮影)
この公園には沢山のカミヤツデが生えていて5,6mの高さで林立しています。その周りの地面にも沢山の用木が生えていました、これで50cm四方くらい、やはり実生が落ちて種子から発芽しているんでしょうか
二又の枝の間から出始めたばかりの若葉、まだ綿毛に覆われている
小さな芽生えを探してみましたが枯れ葉が積もっていて見つからず、これが一番小さかった
これで高さ6cmくらい、5,6mの高さになるのにどれくらいかかるんでしょうね、意外と早いような気もします

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