ガガイモキョウチクトウ科ガガイモ属 果実・種子
(2017年7月撮影)
クズと一緒に絡まって多くの花を咲かせているガガイモ、写真だと分かりにくいですが
総状に咲く花
お馴染毛むくじゃらの花
花被片先端は強く反り返る、この毛はどんな役割をしているんでしょうね
クネクネ曲がった花柱・・・なのかな
沢山のアリがやってきていました、少なくとも毛は妨害にはならなそう
花弁の一部を取ってみました、蜜が結構溢れています、これはアリが来るわ、キョウチクトウ科らしい蕊柱かと思うと蕊柱先端が伸びていると理解出来るかな
両性花と雄花があるそうで蕊柱基部の隙間が大きいのが両性花、閉じているのが雄花だそうでこれは両性花かな、上部に見える茶色いのに花粉塊が1対ついているとか、今度更に分解してみなくては、両性花雄花について詳しくはこちらから
長卵状心形の葉、ツル性植物はこのような葉が多いですがこれは割と区別できる
果実・種子(2024年1月撮影)
ガガイモの果実、周りを見てみたけどこれ一つだけ
反対側を見るとパックリ開いていました、でも全く飛び出てないので整然と並んでいる様子がわかります
種子が並んでいる様子はまるでセンザンコウの鱗
更に拡大するともう珊瑚虫か何かの化石
種髪も全く広がっておらずもう絹毛のよう
果実・種子(2023年1月撮影)
笹の先端から果実をぶら下げていたガガイモ、ここは以前大量の果実がなっていましたが草刈りされてすっかり減少、でもガガイモの果実は滅多に見られないからこの程度でも十分
開いてはいますが種子は出てきていません、右側のは果実が曲がっている
中に種子が整然と並んでいる、種髪は果実の先端方向に向いています
飛んでる様子を撮りたいけどさすがに難しいので種子を手に持って撮影、同じような綿毛でもキク科の冠毛は萼起源で複数の細胞からなりますがこちらは珠皮起源、1本1本が1個の細胞で細胞質はなく細胞壁だけなので内部は空っぽ、軽くて丈夫なんだそうです
側にもっと大きなのがありました、種髪は3cmくらいはあったでしょうか、どこかに開いた果実があるようです
種子拡大、中央部が膨らみ周囲は翼となっています、先端が棘のようになっていますが地面に落ちた時食い込みやすいんでしょうか
同じ公園ですが離れた場所でも見かけました
チヂミザサに引っかかっています、お互い迷惑、日に当たると絹糸のように輝いています
この辺りで幾つも見かけました、去年もこの辺りで見ていたからやはりどこかにあるもようと探してみたら
植え込みの中に生えた樹木に絡まっていました
望遠で撮影すると割れた果実から種子が飛び出してきています、これでやっと去年の宿題解決
ここで幾つか開いた果実を見ることが出来ました
果実・種子(2019年1月撮影)
3年前ここで何十個もガガイモの果実がなっていたのですが年々減ってきて今年はとうとう1個だけでした。初めは右下の空っぽのしか目に入らずがっかりしていましたが左上にその片割れがあり種子を出していました
これは種髪といいキク科の冠毛とは起源が違います、冠毛に比べて長く柔らかそうですごく繊細な感じです
種子の大きさは7,8mm、膨らんでいる部分が種子で周りに翼があります、表面には細かな凹凸がある
反対側は凹んでいる、翼の端には切れ込みや突起がある
横から見ると薄っぺら、飛行機の翼のように下側が凹んでいるので揚力が発生するんでしょうか、表面の微細な凹凸も多分流体力学的な効果があるかもしれない
空中を飛ぶ様子を撮りたかったのですがさすがに難しい、手にとって撮影しましたがまるで絹のよう
果実・種子(2018年1月撮影)
滅多に果実がならないガガイモ、ここでは以前は100個くらいの果実がなっていましたが2年前刈られてしまいすっかり少なくなってしまいました、それでも幾つか果実がありました
普通なら褐色になっている頃ですが緑色が残っていて綺麗でした
ぱっくり開いて綿毛を飛ばし始めています
内部ではまだ整然と並んでいる
一つだけ取り出してみました、この日は無風だったけどふわふわ飛んでいって撮影しづらい、キク科の綿毛は冠毛ですがこちらは種髪、元になる組織が違います、こちらは随分柔らかそう
種子は大きさ6,7mm、周りに翼があり先端部は棘状になっています、綿毛だけでも十分飛んで行くだろうに翼なんて必要あるのかな、あるからついているんでしょうけどね
横から見ると薄っぺら

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