フユイチゴバラ科キイチゴ属 果実・種子
(2017年8月撮影)
山道に咲いていたフユイチゴ、これは林内林縁いたる所で見られます
ミヤマフユイチゴと区別する為にまず葉を確認、フユイチゴは先端が丸みを帯びますがミヤマは尖ります、でも微妙なのも結構ある
多数の雄しべに雌しべ、雌しべは雄しべより長く突き出ている
萼の外面に毛が密生
茎や花柄にも毛が多く全体に毛深い
(2016年8月撮影)
林内や林道沿いなどいたる所で見られるフユイチゴ
ミヤマフユイチゴは葉先が尖るがこちらは丸い、これくらいはっきりしていればいいのですが迷うのが多い
多数の雌しべに多数の雄しべ、雌しべが雄しべより大分長い。花弁は萼片と同長だそうだけどこれを見ると花弁の方が長い
萼片裏に毛が生える、ミヤマフユイチゴはほぼ無毛
蕾の頃見ると毛の生え方がよく分かる
葉柄にも毛が密生、葉の裏面脈上にも毛が生えている
果実・種子(2019年11月撮影)
冬の野山を飾る赤い宝石フユイチゴ
日が当たっているとほんとに輝いている
果実によって粒々の数が違う、これは少ない、受精しなかったのがあるんでしょうね。周りに見えている毛のようなのは花柱の跡、先端が膨らんでいるのが花柱を思わせます
果実を透かして中に種子が見えています、正確には核果ですけどね
果実を取ってみると花盤が残っています、これも紅く毛だらけ、周りに茶色くなった雄しべが残っている。市販のイチゴはこの花托が肥大化したものです
核果には花柱が繋がっています、右側の小さいのは受精しなかった果実でしょうか
核果の大きさは2mm程、半円形で突起があり凸凹しています
果実・種子(2017年11月撮影)
真っ赤に熟したフユイチゴ、冬の光を浴びてすごく綺麗だったので思わずカメラを向けました
萼片まで赤くなっています、林床などに生えるので日が当たることは少ないですがやはりこれは日が当たった状態で撮りたい
果実には長い花柱が毛のように残っています、これが食感を悪くしている
直径1cm程の集合果、ただ結構幅がある、市販されているイチゴは表面の種のように見えているのが実は果実ですがこちらは正真正銘の果実
一粒の大きさは4mm程度、中に種子が透けて見えています
種子は果実の半分くらいの大きさで2mm程度
やや歪な半円形、表面がかなり凸凹している、花柱がしつこく残っている

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