フシグロナデシコ科マンテマ属 果実・種子
(2017年9月撮影)
日当たりの良い山道に生えていたフシグロ、もう殆ど花は終わっていました
鐘形の萼筒、横向きに花を咲かせる
花弁は5枚で先端が浅く裂ける、雄しべは10本、雌しべは見えていないようで雄性先熟でしょうか
真ん中に見えているのが柱頭でしょうか
花弁の中間辺りに肋がありそこから先が曲がりやすくなっているようです
花弁は普通白色ですが偶に赤っぽくなっているのもあります
果実期になると上向きになる、ただ閉鎖花もあるようでそれは初めから上向きのような気もします
葉は対生し長楕円状倒披針形〜線状披針形
縁毛があるのもあります
節が赤黒くなるので節黒、茎、葉、花柄、萼などに毛が多いのをケフシグロと言いますがそこまで区別しなくても、と言うのが正直な感想、最初の8枚と9,10枚目はほぼ同じ場所ですが別の株です
(2015年9月撮影)
茎を真っ直ぐ立てるフシグロ、この辺りに4,5本生えているなと思ったのですが
どうやら大きな茎が倒れて枝が伸びていたようです、いうなればここにあったのは皆兄弟。普通はこんなに枝は伸びないんだけど茎が倒れて緊急事態だったんでしょうか
でも閉鎖花ばかりで先端のだけ花が開いていた
3裂した柱頭が突き出ている
花弁は普通白色ですがこれは結構ピンクが強くて綺麗だった。柱頭には毛が生えているようです
今年はこの辺りは少なかったけどもう1株みっけ
こちらは雄しべが出ていますが雌しべは飛び出ず内部に留まっています
雌しべが少し伸びてきています。この後雄しべが脱落する雄性先熟なんでしょうか
フシグロは閉鎖花を付けるようでこれもそうでしょうか
頂部の花だけ柱頭が出ているけど花弁は見えない。普通開いた花は横向きになるけど果実期には上向き、これは中途半端な閉鎖花か若い果実かどちらでしょう
茎に毛が多いのをケフシグロといいます。これは一月前に見かけていたけど閉鎖花ばかりだった
果実・種子(2015年10月撮影)
フシグロの花は横向きに咲きますが果実期には上向きになります。もっとも閉鎖花は初めから上向きのようで無駄な運動はしないということでしょうか
先端が6裂、中に褐色の小さな種が見えています
半分に切断してみました。大分溢れましたがまだ小さな種が沢山残っています。中央に残っているのは花柱の跡でしょうか
大きさは1mm程度、網目状の突起があります

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