ホソバウンランオオバコ科ウンラン属
(2018年月撮影)
斜面に群生しているホソバウンラン、去年までは斜面上部だけでしたが今年は大分下の方まで広がっていました。とは言え一番下でも直接行くのは無理です
苦労して上に登ってきました、こんなとこでも誰かが来るのか踏み荒らされています
茎頂部に唇形の総状花序を付ける、苦労して来たものだもの当然青空バック(笑)
まるでお化け、足がないから幽霊か。下唇中央が膨らんでオレンジ色になっています、これも蜜標なんでしょうね
下から見ると膨らんでいる部分が窪んでいるのが分かります。下唇先端は3裂、上唇は2裂
距の先端に蜜が溜まっているのが見えます
下唇と上唇は合着しているわけではないので簡単に空きます、とは言えそれは人間の話、非力な昆虫だと入るのは難しく力の強いハナバチの仲間などでしょうか、これも選別機能なんでしょうね。下唇に毛が生えているのも昆虫の足がかりになりそう
上唇に沿って長短2組の雄しべがあってシソ科に似ていますがこれはオオバコ科(これもAPG分類の分かりづらいとこだ)
シソ科と決定的に違うのは雌しべ、シソ科は柱頭が2裂し雄しべより同長か長いですがこちらは中間で柱頭は丸い
雌しべが残っています、長い花柱と僅かに膨らんだ柱頭
茎は無毛のようですが花柄には微毛が生えているようだ、花が大きいので花柄も割と太い
萼片は細長く5枚
名前の通り細い葉です。繁殖力が強く各地で野生化しています

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