ホソバノヤマハハコキク科ヤマハハコ属 雄花
果実
(2022年10月撮影)
初めてのホソバノヤマハハコ、これも平尾台で見てみたい花でした、秋吉台でもかっては咲いていたようですが多分今は絶滅、山口県では絶滅危惧種になっていますが福岡県では指定無しのようです
茎上部に頭花を集中して咲かせる、ハハコグサにイメージが似ていますが名前もそれから来たんでしょうか
早朝だし日陰の場所なので朝露ビッシリ、雰囲気はいいけど詳細を撮るには邪魔
筒状花だけの花、筒状花と言っても殆ど蕊しか見えていません、周りの白いのは総苞、真っ白だし毛が密生していますが重なり具合は総苞らしく見えます
雌雄異株だそうでこれは雌花、でもこれは葯筒が見えているような気がしないでもない
名前の通り細い葉、下の方までみな細い、幅は2−6mm、主に西日本に分布し東日本に分布するヤマハハコは6−15mm、サイトによって数値に違いあり、多分原典でも違いがあるんでしょうね
2ヶ所目、こちらは日当たりのよい場所に群生していました
こちらはすっかり花らしくなっています
総包片が開いて花弁代わり、黄色いのは雌しべ
野菊と同様時間が経つと褐色になってきます、総包片の間に見えている毛のようなものは鱗片でしょうか
柱頭が2裂している様子がわかります
蟻が来ているということは蜜が出ている証拠、もう飛んでる蝶もあまり見掛けないけどどんな昆虫が花粉を運んでくれるんでしょうか
ここのは前の場所と比べて葉がやや幅広い、測ってないけどそれでも5mmはなさそう。ヒロハホウキギクなど葉の幅で区別する種がいくつかありますがそれだけで区別するのは無理かなと思う
青空バック、あまり瀬は高くなりません、これで20cm程度かな
3ヶ所目も見つけました、前のもそうですがどこもまとまって生えています、地下茎でも増えるそうでそのせいでしょうか、花を全くつけていない株もあります
ここはさらに花が進み茶色くなっているのが多かった、葉は1番目と同様細い
すっかり茶色くなった雌しべ、ここでも雌株ばかり、雄株を見つけなくては、雌雄があるとたいていは雄株の方が多いんですけどね
雄花(2022年10月撮影)
新たに見つけたホソバノヤマハハコ、やはり群生していました、この日は別にもう一ヶ所、前回の3ヶ所とあわせて5ヶ所、絶滅危惧種になっていないし意外とあるのかもしれません、ここはいつもとは逆に通っていったので入り口を間違え幸運に出会えました
頭花が茶色くなっているのでもう終わりの頃かと思いましたが
黄色い雌しべは見当たらず雄花かもしれません、キク科の特徴から考える筒状花の両性花、果実が生らなければ実質雄花かもしれません
5裂した筒状花、葯筒が出ています、端の方では2裂した柱頭が見えているようです、白いのは何でしょう、花弁じゃないし総苞片がこんなとこに出てくるわけもなく鱗片なんでしょうか
ここにあったのは見た限りでは雄花ばかりでした
雄花(2022年10月撮影)
既に果実になっているのもありました
綿毛が伸びできています、こうやって見るとやはりキク科
まだ花柱が残っている、痩果の大きさは1mm程度、縦溝が入っているのがギリギリわかる

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