ヒトリシズカセンリョウ科チャラン属
(2018年4月撮影)
林道脇に群生していたヒトリシズカ、やや薄暗い林内や林道沿いでよく見かけますが台地上の草原でも所々で見かけます
茎を真っすぐ伸ばし上部に葉を付ける、茎の途中にも鱗片状の葉があるそうです
上部の葉は対生しますが節間が狭いので4輪生のように見えます
茎の先端に穂状花序を付ける、白いのは雄しべの花糸ですが普通先端にある葯が無いので雄しべのようには見えません
緑色の子房から3本の花糸が出ている、上に丸い柱頭が見えている
花糸の基部に黄色く見えているのが葯、普通の雄しべとは逆ですがどんな利点があるんでしょうね
(2017年4月撮影)
日当たりのより林床に咲いているヒトリシズカ、積もった落ち葉の中から生えている
ここは多く見られますが大抵このように多くの株がまとまって生えています
一人静でもひとりぼっちは嫌いなようで(笑)
ヒトリシズカは台地の上から林道、麓まであちこちで咲いていますがここは一番お気に入りの場所
苔むした岩を背景に
落葉樹を背景に、ちょっとした盆景のような場所です
葉に落ちた花の影が不思議な模様を形作っています
白いのは雄しべの花糸、花は地味だけどこれがなければ注目されることもないかな
花糸の下部に膨らんだものは葯で一つの花に3本、緑色に膨らんだのは子房でその上に柱頭、少し凸凹しているようです
果実(2019年6月撮影)
果実をつけたヒトリシズカ、下側の葉に沿って果実をつけた茎が見えています
2個残っていました、今まで未熟な果実は見ていましたが熟するとすぐ落ちるのか見かけることがなかったので2個だけでもラッキー
一つは蜘蛛の糸に引っかかっていました、これもラッキー
大きさ3mm程の果実、縦溝が入っている
縦方向に稜がある、折角のチャンスなのに後ピンになっているな
皮を剥いてみました、中にあるのは種子ではなく核果です、表面に微細な凹凸があるようだ
果実(2018年5月撮影)
花は終わり果実期となったヒトリシズカ、前から果実を撮ってみたかったので撮影してみました
まだ緑色の未熟な果実、大きさ3mm程
花の頃はフタリシズカとの区別は容易ですが花が咲いてないと意外と区別が難しい。これは果実が密についていますがフタリシズカはやや疎らにつくようです、穂が1本なのもヒトリシズカかな、フタリシズカでも1本のもあるけどね
短い花柱と柱頭が残っている、この形もヒトリシズカかな。熟した状態を見てみたいけどその頃は見られなくなっている

inserted by FC2 system