ヒメミソハギミソハギ科ヒメミソハギ属 果実・種子
草紅葉
(2020年8月撮影)
今年見つけた休耕田に生えていたヒメミソハギ、今まであちこちの田んぼで見ていましたがこんなに多くこんなに密生して生えているのは初めてみました
これで高さ20cm程、何時もなら稲が育つ田んぼの片隅でひっそり生えているのにここでは伸び伸びと育っています、周りに茶色く見えているのはタマガヤツリ
葉は広線形〜披針状長楕円形、対生して基部が茎を抱くのが特徴、葉腋に数個の花を密生してつけます
一つの花の大きさは3mm程、三角状に見えているのが萼片でその間に白く見えているのが花弁です、雄しべは4本、その中に丸く見えているのが柱頭のようです
右側の花では直立した雄しべ、細い花糸、花粉を出した葯が見えている、左の花で淡いピンク色に見えているのが花柱のようです
子房が膨らみ始め赤くなっています、もうすぐ果実になります
これは果皮が弾けて中の種子の粒々が見えています、上の果実でも果皮をとおして種子が見えています
(2018年9月撮影)
田んぼに生えていたヒメミソハギ、稲刈りがされれば一緒に刈られますが既にたくさんの果実がなっています
上から見ると対生する葉が十字状になっています
葉腋に数個の花を束生する。葉の基部が耳状に張り出し対生する葉と合わさって茎を抱くのが特徴
花の大きさは1.5mm程、萼片先端が尖り白い楕円形のが花弁で4枚、雄しべは4本で葯が黄色い、子房が赤く花柱も赤い。側には赤く熟した果実
萼筒は短い筒状
花弁が5枚のもありました、雄しべも5本
こちらも花弁が5枚ですが雄しべはもっとありそう
まだ萼に包まれた果実、長い柱頭が残っているが色が赤から緑色になっている。この後だんだん黒くなり熟する頃には痕跡程度しか残らない
果実・種子(2020年9月撮影)
休耕田に生えているヒメミソハギ、すっかり草刈りされていましたが幾つか残っていました
多数の赤い果実、結実率は相当良さそうです
果実の大きさは1.5mm程、萼片に包まれていて右側では中の赤い果実が見え始めています
まるでイチゴのような粒々の果実
中央の白い部分が胎座でそこに種子がついているそうですが特に不規則な形をしておらずこの粒々はやはり果実のように見えます
葉の上にバラまいてみました、種子の大きさ0.3mm程
種子表面に細かな突起があります、やはりこれを見ても胎座に付いているのは果実かなと思われます
草紅葉(2020年8月撮影)
例の休耕田にたくさん生えていたヒメミソハギ、殆どはまだ緑色なのですがこの一角だけで紅葉していた
その中でもこの一株が一層鮮やかだった
葉だけでなく果実も真っ赤
皮が弾けて種子の粒々が見えています
かなり熟したのもありました、ばらして写真を撮っておけばよかった
当然青空バック

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