ヒイラギナンテンメギ科ヒイラギナンテン属 果実・種子
(2016年3月撮影)
道路脇に生えていたヒイラギナンテン、どう見ても逸出
総状に黄色い花をつける
周りのが萼片で中央のが花弁と結構複雑な構造。上には花弁と萼片が子房と柱頭が残っています
花弁先端には切れ込みがある、雄しべは6本ですが花糸も黄色くて分かりにくい
基部に平開しているのも萼片でこれは3枚、前部で萼片は9枚あります。花柄基部にあるのは苞葉なのかな
奇数羽状複葉、小葉鋸歯先端は棘状になっている
(2014年4月撮影)
植えられているのはよく見かけますがこれは逸出して野生化したヒイラギナンテン、撮るのは初めてだった。中国台湾原産で江戸時代には既に入ってきているようですがその割にはそれ程野生化してないような。よく似たのにセイヨウヒイラギナンテンがありますがこちらは冬に花を咲かせます
長い花茎を伸ばして多数の花をつける。下から咲いてくるようで先端はまだ蕾ですが下のはもう萎れています
萼片9枚花弁6枚、どちらも黄色ですから違いは分かりにくい。花弁の先端には切れ込みがある
中に太い雌しべ、その周囲に太い花糸を持つ雄しべも見えています
小葉がヒイラギに似ているからヒイラギナンテン、ちなみにヒイラギはモクセイ科、セイヨウヒイラギはモチノキ科、ヒイラギナンテンはメギ科とややこしい
果実・種子(2020年6月撮影)
中国原産で植えられることも多いヒイラギナンテン、時折逸出しているのを見かけます、6月には既に果実に生っていました
白い粉をふいたブドウのような果実、大きさ7,8mm程
カットしてみたら果汁が溢れ出てきました、かなりの部分を種子が占めていますが野生の果実としてはこれでも良心的な方か(笑)
これには3個の種子が入っていました、大きさ5,6mm程、これはまだ十分熟してなかったかもしれない
楕円体を3等分したような形なので背中側は球面、お腹側は稜があります
先端に突起がある、微細な凹凸がありますがそれ程顕著ではない

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