ビロードモウズイカゴマノハグサ科モウズイカ属 果実・種子
(2023年6月撮影)
遠征先に行く途中の県道脇に群生していたビロードモウズイカ、以前はこの上の擁壁に群生してたのですが急傾斜なので近寄れなかった、擁壁に雑草が生えてきて競争に負けたのか追い出されて道路脇に多く生えていました
これで高さ1.7,8m、越年草ですが地上部が残ることはなさそうで長くても半年くらいでこの大きさになるんでしょうね、すごい成長力
この株だけ花が咲いていた、ギリギリセーフ、輪生状に花をつけます
5深裂した花、上側の2枚が少し小さいようです
雄しべは5本で内3本が短い、雌しべは花柱も柱頭も緑色
長い方の雄しべには毛が生えないそうですがこれは生えています
ただ短い方は花糸全体に毛が生えているが長い方は片側に偏って生えている、柱頭は楕円形で微特記がある
白い花粉を出している様子がまるで洋菓子
萼片に星状毛が密生
花弁にまで毛が生えている、縁のを見ると星状毛のようです
葉の表側は綿毛が密生してフワフワ、天鵞絨のようなのでこの名前が付きました、縁に生える毛を見ると輪生状に出た枝毛が数段になっているのがわかります
葉の裏も毛だらけ、葉脈が浮き出ている分、毛のモフモフ感も強い
枝毛が輪生状に出ているが星状毛と何が違う
これも枝毛が数段になって伸びている
(2018年6月撮影)
民家敷地内に咲いていたビロードモウズイカ、これを植える人はいないと思うから勝手に生えたんでしょうね、去年も咲いていました、これで高さ1.5mくらい
頂部に総状に花を咲かせますが必ずしも下から順番ではなさそうです
朝開いて午後には萎んできますがこれはまだきれいに咲いていた
全体に毛が多いですが花の中まで毛だらけ、雄しべは5本
雄しべの間に緑色の花柱を持った雌しべ、5本の雄しべの内、上3本は毛が多く下2本は少ない、役割に違いがあるんでしょうか
雄しべドアップ、まるで獅子舞
下の方の葉ほど大きく倒披針形、綿毛が密生している
葉の基部は波状になり茎に流れる
葉の裏の星状毛、コンデジでも撮れるほど大きい、輪生状の枝が数段出ているのも分かります
(2017年5月撮影)
秋吉台の手前美祢市内で見かけたビロードモウズイカ、さすがにこの姿、塀の前だし車を走らせながらでもすぐわかりました
長い花穂、一斉に咲くことはなく下からとか上からとか順に咲くこともなくランダムに咲いていくようです、ただ咲く時はある程度まとまって咲くようだ。1日花で右上のは昨日咲いたのか丸ごと落ちかけています
早朝に咲き始め昼前には萎み始める、今まで見ていたのは大抵午後だったので開いた花は初めて見ました
花冠は5裂
雄しべ5本に雌しべ1本、葯はオレンジ色
花糸には長毛が密生、雄しべには長短があるようです
葯が半円形で面白い形
倒披針形の葉、表面や茎にビロード状の毛が密生
側にもう一つ開花した株があった
更にもう一つ、花穂が長いほど花期が長いそうでこれはそろそろ終わりでしょうか。ただ開花時期としては5月は早すぎるんですけどね
ロゼット状の葉だけ出しているのは何十もありました、これから次々と咲いてくるのかな。日当たりの良い空き地を好み他の植物との競合はそれ程強くないようでここはまさしくそんな場所でした
果実・種子(2017年8月撮影)
17年はビロードモウズイカの当たり年だったんでしょうか、数年ぶりに生えたそうでここもその一ヶ所
もうすっかり果実になり僅かに口を開けています
内部に種子が見えている、まだ長い花柱が残っている、果皮に生えている毛は星状毛
星状毛拡大、先端が枝分かれしているのが分かる、星状毛がここまでハッキリ分かるように写したのは初めてかな
果実を割ってみると多数の種子
ばら撒いてみました、多分これは一つの果実からの種子、少しこぼれたのでまだ多いかも
大きさ1mm程度の種子、縦に稜があり突起となっている
ほぼ円筒形ですが先端が若干細くなる。超ミニミニとうもろこ

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