ハダカホオズキナス科ハダカホオズキ属 果実・種子
(2020年7月撮影)
同じ場所で2,3年経つと姿を消すハダカホオズキ、ここは去年かなり多く生えましたが今年はどうかなと思っていたらこの日はこれにしては小さな株一つだけでした。シーズンはこれからですが他の株も見当たらなかった
葉腋から長い花柄を伸ばして下向きに花をつける
花の大きさは1cm程、浅い皿型で花弁先端が強く反り返る
水滴が見えていますが内側だから蜜でしょうか、随分多い
5本の雄しべは直立、中央に緑色の柱頭を持った雌しべが1本、雄しべとほぼ同長
これは雄しべが内側に曲がり柱頭に接しています、自家受粉するのでしょうか、こういうのは初めてみました
一つだけでなく他にも幾つもありました、開いている葯が内向きなのも自家受粉する証拠でしょうか
これは花冠が丸ごと落ちかかっています、やはり自家受粉するのは花の終わりの頃のようです
雄しべの開き方の違いが分かります
これはハダカホオズキとしては小さく高さ50cm程度、でも茎は太さ1cm,木本と間違えそうな丈夫さです
(2014年7月撮影)
今まで秋吉台でハダカホオズキを見つけていたのは2ヶ所だけ、それも一株二株程度、でもこの林道沿いには沢山生えていた(追記:2,3年で全く見られなくなります)
葉腋から長い花柄を伸ばして花を咲かせる
お気に入りの花なんだけど随分蟻が来ていたな
写真を撮るには邪魔なんだけどこういう時に限って鮮明に撮れている
腹部に縞のある今まで見たことのない蟻、いっぱい蜜を貯めているような
内部に随分水が溜まっていますが下向きに咲くから露ではないだろうし蜜かな、少々出しすぎのような
花糸の基部が二又に分かれているような結構複雑な構造をしています
花被片は外側に強く反り返る
卵状長楕円形〜長楕円形の葉、先端が尖り基部は狭まって短い柄となる
果実・種子(2017年11月撮影)
もうすっかり果実になっているけどこんなとこに生えていたのかハダカホオズキ、群生していても2,3年ですっかり姿を消すから今年はとうとう花を見つけることが出来なかった
真っ赤な果実、でも右奥に見えているようにこの時期になってもまだ緑色のもあります、ホオズキの仲間は果実が萼片に包まれますがこれはそういうことがなく果実が露出するので裸酸漿
齧られた跡があり種子が見えています、これは鳥じゃなく昆虫でしょうか、ギンリョウソウが特定のゴキブリに果実を食べてもらって種子を散布するそうですがこれも特定じゃなくても昆虫散布かもしれない
果柄付け根が特徴的な形をしています、まるでノズル先端から風船を膨らましているよう
軽くつまんでみたらゼリーのような果肉がニュルッと出てきました、果肉も赤い
小さな種子が100個位入っていました
種子の大きさは1.5mmくらい、細かな模様が見えています
もう1枚、微細な凹凸があるよです

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