オオイヌホオズキナス科ナス属 果実・種子
(2016年6月撮影)
ほぼ1年中咲いているだろうオオイヌホオズキ、田圃の側でしょっちゅう草刈りされるだろうけど元気ですね、農家の方にとっては困った元気だけど
花柄がややバラけた場所から出ている、アメリカイヌホオズキはほぼ1点から、イヌホオズキはもっとバラけて総状に出る。あらためて気がついたけど葉腋から花柄を伸ばすのが多いけどこれは茎から直接出ているんですね
ほぼ1点から出ているのもありました、こういう例外があるからややこしい。でも花の数が多いのでこれはオオ、アメリカは1−4
花の色も白から紫と色々、イヌホオズキは白だけ
筒状の雄しべから雌しべがチョコンと出ている、少し膨らんだ緑色の柱頭が可愛い
萼片の様子、粗い毛が生えている
葉は卵形で全縁もしくは波状の鋸歯がある
茎には稜があり上向きの毛が生えている
(2015年10月撮影)
イヌホオズキを見つけたのをきっかけにこの仲間に目覚めた、と言うわけではないですがその目で見てみるとイヌホオズキでもアメリカイヌホオズキでもなさそうなのがやたら目に入りました
テリミノイヌホオズキやカンザシイヌホオズキは少なそうなのでオオイヌホオズキ1本に絞って調べてみる
アメリカイヌホオズキは花序の花が4以下せいぜい5までなので6以上あったらアメリカは除外、イヌホオズキは花の色が白だけなので紫だったらこれも除外
花冠は基部まで深裂するそうですがこれはそれ程でもない、変化は大きそう。いろんな数字もそうですが変化が大きいというのがこの仲間を区別しづらくしている
アメリカイヌホオズキは花序が散状(1点から出ている)、イヌホオズキは総状なのにたいしてこちらはその中間的でしょうか
これなんかはかなり総状的ですが花が紫なのでやはりイヌホオズキではない
これはほぼ総状と言っていいくらい、これを別の場所で見つけて花が白色だったらイヌホオズキと判断しただろうな
花冠は15mm程ありました。イヌホオズキやアメリカイヌホオズキは7−10mmと一回り小さいようです
花冠が4裂しているのもありました。普段ならこういうのは喜んでアップするんだけど今回はおまけ程度(笑)
果実・種子(2015年10月撮影)
前の場所では濃く熟した実がなかったので別の場所で実を見てみました。イヌホオズキは実に照りがないそうですがオオやアメリカはやや照りがあります
イヌホオズキは萼片を残して実が落ちるそうですがオオやアメリカは少果柄ごと落果するのでやはりこれもオオですね
種を取り出してみました、86個あって平均的な数。矢印が球状顆粒で4個ありました。普通4−10個だそうですが(これも資料によって数が違う)イヌホオズキは0だとか。ただこれを取り出すのは難しく下の2個はとり出す最中にわかりましたが右上のは写真を見て気がつき左のもありそうだなと感じて元のを見たらありました。皮にくっついて取り出せてないのもあるかもしれないし数を数えるのは難しそうです

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