オオバスギカズラキジカクシ科キジカクシ属 果実・種子
(2016年11月撮影)
8日後もう一度来てみました、1枚目と同じ株です、花が開いていた、多年草で左上の実が生っているのに比べて葉の色が薄く今年生えてきたんでしょうか
それにしても秋に花を咲かせるとはね
雌雄異株でこれは雌花、3裂した柱頭が見えています、小さな雄しべも残っているようだ
ハマタマボウキとは花柄の関節の位置で区別するそうでこちらは花のすぐ下にあるがハマタマボウキは中程にある
もう1枚、花の直下の花柄が少し太くなっているのが分かるでしょうか。花柄自体もこちらの方が短そうだが必ずしもそうとも言えないようです
花柄比較、左上が昨年ここで撮ったオオバスギカズラ、左下が別の場所のハマタマボウキ、右2枚がキジカクシ、関節の違いが分かるでしょうか
針状の葉の様に見えるのは枝が変化したもので葉状枝と言います
果実・種子(2020年12月撮影)
雌雄異株のオオバスギカズラ、この海岸で何株か見ましたが果実がなっていた雌株はこれだけでした。山の林道でも幾つか見かけたが雄株ばかりでした
オレンジと緑の果実が混じっています、緑と言っても未熟な色ではなく黒っぽくなっている
オレンジの方が少し小さい
皺もよっているので水分が抜けたのでしょうか、ただ割ってみると種皮はあるが硬い種子は見当たらず、何個も割ってみましたが皆そうでした
緑の方をカットしてみると種子が1個だけ入っていました
大きさ5mm程、ほぼまん丸で模様もなにもない
果実・種子(2016年11月撮影)
海岸に生えていたオオバスギカズラ、蕾がついてますが本来の花期は5−6月なので花が開くとは思わなかった、確か昨年も同じ時期に開いていない花を見ていたような
既に青い実が生っています
大きさ7,8mmくらい、黄色いのもありますがこれは小さいな、熟すと赤くなります
赤く熟した果実がありました、茎はすっかり枯れているから去年のかもしれません
まるで梅干状態(笑)
真っ黒な種子が1個入っていました、ここのはどれも1個だけでしたが普通2,3個入るようです
表面は艶々、種子にはこのように艶々なのと皺や突起が目立つのがありますが役割が違うんでしょうか。艶々なら動物の消化管を速やかに通り抜けられるかな、皺があると水分や酸素が透過しやすそう、どちらも何らかの利点があるだろうから両者があるんでしょうね。どちらか一方だけが有利だったら不利な方は淘汰されるだろうし

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