オオバノトンボソウラン科ツレサギソウ属
(2022年7月撮影)
6月28日蕾だったオオバノトンボソウ、もう開いているだろうともう一度訪問してみたら2株ありました、さすがに前回2株あったら気がついているだろうからこれは違うかな
どちらもそろそろ花が褐色になりはじめています。
斜面上の方にもう一株、近寄れないので望遠で撮影したけどこれが一番状態がよさそう
更に近くにもう一株、これも蕾を見たのとは違う、結局この辺りに4株ありました、意外と適地なのかもしれない、来年も期待できるかな
下から見上げて撮影、秋吉台ではあんまりこんなアングルで撮ったことはなかった
ラン科なので左右のが側萼片、前に垂れ下がっているのが唇弁、上に帽子のように見えているのが背萼片、側花弁は重なって分かりづらい
もうセミが飛んでいるよう
きれいに十字形をしています
マスカラのように見えるのが葯、その間に膜のように見えているのが蕊柱なんでしょうか、側花弁と背萼片がほんと重なっています
唇弁は後方に反り返る、距は水平かやや下向き
最下部の葉が大きい、普通1枚だけが大きいがこれは2枚があまり大きさが変わらない
別の場所、笹原の中にも生えていました、実は最初はヤマサギソウだと思ってしまった、5月にここでハシナガヤマサギソウを見つけた際検索してヤマサギソウは遅れて咲いてくるという記事を見かけそれが頭の中に入っていたせいかもしれない(汗)
これも多数の花を元気よく咲かせています
左の側花弁が離れて分かりやすくなっています、右手を上げてヨーッのポーズ(笑)、ヤマサギソウの側花弁は背萼片より長く突き出る、今まで本種とヤマサギソウでは生える場所が違うので違いをあまり意識してなかったが改めて比較してみるとよく似てるな
葯の間の蕊柱の様子がよくわかります、こちらで左手を上げているのは側萼片
こんなとこにまで蟻が来ていた、この子では距の奥の蜜は吸えないだろう
笹原に埋もれるように咲いている小さい株もありました
これも元気よく咲いています
(2018年7月撮影)
今年はほんと見かけなかったオオバノトンボソウ、何時もなら他の野草を探している時に蕾を付けた株を幾つも見つけるんですけどね。これは湿っぽい林内でやっと見つけました、この側にもう一株
2週間後来てみたら無事さいていました、花が開く前に腐ることもよくあるからホッ
この奥にもう一株あるはずだがこれが無事咲いたせいか確認してない(汗)、なんとか見えているような気がする
ラン科とは思えない奇妙な姿、ツレサギソウ属はみなこんな花ですけどね。長い距、花の下に反り返っているのが唇弁、後に伸びているのが背萼片です
正面から見た姿、人の顔のように見えます。マスカラのようなのが雄しべ、その上の緑色のが背萼片、左右のが側花弁ですがあまり分離していません。ヤマサギソウは側花弁が背萼片より高く突き出る
捻れた花柄子房、基部にあるのは苞葉でしょうか。側萼片の形状がよくわかります
距先端に蜜が溜まっている、この蜜が吸えるのは蝶か蛾か、こんな場所に蝶がくるとも思えずやはり蛾かな
最下部の葉が一番大きく上の葉は急に小さくなる、左の葉はチヂミザサ
(2015年7月撮影)
初めて台地上で見つけたオオバノトンボソウ、まるで隠れるように生えていた。今までは林道沿いや林の中ばかりだったんですよ
花つきもなかなかいい
上の方は綺麗に咲いていますが
下の方は黒くなりかけている。咲く前に腐ってくるのも多い
オオバノトンボソウにしては葉が小さく色もあまり濃くない
もう一つありました、こちらも下から上まで綺麗に咲いています。隣で背比べをしているのはキキョウでしょうか
花を正面から、左側に垂れ下がっているのは葯かな。下に伸びているのが唇弁、左右のが側萼片、一番上のが上顎片、左右にやや重なっているのが側花弁です
これは林の中で見つけていた下部、手前に2株、右奥半ばに2株ありますが後日来てみたら花を咲かせる前に腐っていました。ここを含めて6株見つけていたので今年は大丈夫と思っていたら全滅(T◇T)

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