オケラキク科オケラ属 果実・種子
(2020年10月撮影)
石灰岩の隙間に生えていたオケラ、この辺りに群生しています。ただ秋吉台では少なくしかも遊歩道沿いでは殆ど見られないので見つけにくい花の一つです
雌雄異株で雌花と両性花があります、これは両性花、葯筒から長い花柱が突き出ています
キク科の柱頭は普通2裂、普通というより絶対と言っていい条件ですがこれは3裂しています、キク科の柱頭が3裂しているのは初めて見るかな
これは雌花、もうコロナウイルスそっくり
葯筒がないので白っぽく見えます、これも右側の柱頭が3裂しているような
頭花の花の数が少ないのがありました、こういうのが個々の花を撮りやすい、葯筒はあり花柱も伸びていますが柱頭が開いていません
これは葯筒だけで花柱が出ていません、内側の花で遅れて咲くのでこれから出てくるのかもしれません
長く伸びた柱頭、僅かに花粉が出ているが柱頭は開いていない、もうこれくらい伸びていれば柱頭が2裂しているはずなんですけどね、雄株ではないけれど雄性が強いのかもしれない
これは柱頭が引っかかったのか葯筒が引き抜かれています
葯筒の下部に花糸が見えています
こちらは葯筒が見えないから雌性花のようにも見えますが葯筒の残骸があるようにも見えます、雌性が強いのかも。植物の雌雄は動物ほど単純ではないのかもしれません
普通は白い花ですがピンク色のもあります
筒状花だけでなく花柱や柱頭も少し赤くなっている
更に赤い花もありました、でもすぐ下の頭花は真っ白、随分違う
これも筒状花だけでなく花柱も赤い、ここまで赤いのは滅多にありません
オケラといえばやはり頭花の周りの魚の骨のような葉、総苞が変化したものです
どこにもへそ曲がりはいるものでこの株は魚の骨が殆どありません
総苞は丈夫だから次の年まで残っていることもあります、これは取れたのではなく初めから無かったんでしょうね
近くに多くの花をつけている株を見つけました、これで高さ60cm程
一株ではなさそうですがこんなに多くの頭花をつけているのは初めてかな
ややピンクがかった花
こちらは真っ白、中途半端に色がつくよりこの方が綺麗
(2019年10月撮影)
日当たりの良い草原に咲くオケラ、遊歩道脇ではあまりお目にかかれない。今年この場所のは多く咲いていた
雌雄異株で雌株には雌花や両性花をつけることはよく書かれているが雄株の雄花はあまり書かれていないサイトが多いかな
これは雌花、褐色の葯筒がないのでより白く見えます
伸びた花柱に2裂した柱頭
これは花柱上部は灰色になっているが真っ白なのもありました
こちらは両性花
褐色の葯筒から花柱が伸びている
頭花は筒状花だけからなる、密集しているので一つだけ切り出しにくい
これが迷う花
葯筒から花柱が伸びているが柱頭は未だ開いていない、左側のは花柱も出ていない。キク科は周辺から咲いていくから左側中央のはこれから花柱が出てくるんでしょうか、。葯筒の色も違うけど灰色から褐色になっていくんでしょうか
これは葯筒から全く花柱が出ていません、雄花なのかな
花柱が出てくる感じもしないけど葯筒が灰色だからこれから熟して花柱が出てくるんでしょうか、経過観察してみたいけど野生ではな
少し赤っぽい頭花もあります
赤っぽい舌状花
中央の筒状花だけ開いていないのがあって花弁先端が赤くなっているのが分かります、まるでマニュキュア、開くにつれて色が拡散して薄くなるようだ
オケラと言えばやはりこの魚の骨、苞葉が変化したものだそうです
苞葉が殆どないのもありました、内側の総苞がよく分かる
昆虫が訪問、頭を突っ込んでいますが蜜を舐めているのかな、ドロバチの仲間のようだけど特定できず
最後は赤い頭花で青空バック
(2018年10月撮影)
台地上の山道沿いに咲いていたオケラ、殆どの花は山道や遊歩道脇に咲きますがオケラはそういうことがなく意外と見かけません
別の場所に移動しました、ここは割と群生しています
枝分かれした茎の先端に頭花をつける
筒状花だけの花、雌雄異株ですが両性花と雌花があります、これは雄株
葯筒から長い花柱が出て先端が2列している
筒状花の花弁は細長く5裂、これは蕊が出ていないかな
筒状花から出た長い葯筒、更に長い花柱、2裂した柱頭には突起があるような
これは雌株
長い花柱が伸びるのは違いがありませんが葯筒が見えていません
(追記)葯筒の残骸が見えているので両性花のようです
これも雌花かと思いましたが短い葯筒が見えているので雄花です、葯筒の長さは違いがあるようだ
普通白い花ですが偶にピンク色のもあります
花弁だけでなく柱頭もピンク色になっている(これが雌株かな)
オケラはなんと言っても頭花の周りの魚の骨のような葉ですね
これは苞葉とも総苞外片とも言われています、時には次の年まで残っていることもあります、ここでも見かけました
葉は3−5深裂、棘状の鋸歯がある
果実(2018年12月撮影)
すっかり綿毛になっているオケラ、これも花を撮った場所で撮りました
綿毛だけなら果実に付いたままでも撮れますがやはり背景がゴチャゴチャしているし今日の目的は果実の方
ばら撒くわけにも行かないので指で摘んで撮ってみました、これからはピンセットが必要だな
細長い果実、上向きの毛が密生しています、長さは6mm程、何時も参考にしているサイトと比べると果実が随分痩せている、粃の可能せいもあるかな、でも去年撮ったのもやはり痩せていた
冠毛には枝毛がある、基部は合着してい
羽毛状の枝毛、これなら遠くまで飛びそう
果実(2017年11月撮影)
すっかり綿毛になったオケラ
綿毛正確には冠毛、まだ長い花柱が残っている
冠毛と言っても結構太いですね、基部にしつこく花柱が残っている、初心者の頃はこれが種子かと思っていた(^^;)
さすがにその辺に置くと飛んで行くので指で摘んで撮影、冠毛に枝毛があるので風を受けて飛んでいきそう
キク科なのでこれは種子ではなく果実(痩果)、長さ6mm程、上向きに長い毛が密生している
冠毛の枝毛の様子、まるで鳥の羽ですね

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