オドリコソウシソ科オドリコソウ属 白花
果実・種子
芽生え
(2021年3月撮影)
この辺りに群生しているオドリコソウ
以前は真冬でも咲いていたのですが何故かここ2年咲くことがありません、今年も2週間前来た時はまだ全く見られませんでした
林縁でもいい雰囲気で咲いています
ここは全体に淡いピンク系のが多い
これは大分白いけど真っ白なのはない
笠を被った踊子が並んだ様子に例えて踊子草
シソ科は下唇が発達することが多いですがこれは上唇が発達しています
でもドアップすると踊子というよりは幽霊(汗)
上唇をめくって蕊を見てみました、長短2組の雄しべ、葯は下向き、中央に花柱が見えている
葯には随分怪我生えている、花糸にも僅かに毛、先端に2裂した柱頭の片割れが見えている、下向きにももう片方の柱頭が見えている
最後の締めは青空バック、開口部が広いので下から撮っても花の様子がよくわかりますが葯が目立ちすぎる
(2016年11月撮影)
もうオドリコソウが咲いていた、でもこれは予想していたから特に驚きはなし
これはうっすらピンク色ですが白から赤みが強いのまで色々
私にとっては踊り子と言うより幽霊にしか見えないんですけどね
上唇に沿って長短2組の雄しべ、短い方の雄しべの間に見えています。シソ科の蕊は撮りにくいけどこれは花も開口部も大きいから撮りやすい
横から見ると2裂した柱頭がよく分かります。上唇上側に毛が生えているけど葯にも毛が生えているんですね
近くにもう少し赤っぽいのも咲いていました
家の近所では真冬でも咲いているけど秋吉台ではどうなんだろ、流石に冬は来ないから確認できない
(2013年2月撮影)
ここは12月頃から咲き始めている場所、真冬というのにもう花盛り
ただ頂部ではあまり咲かず下の方で咲いていたので上から見るとそれ程華やかさはなかった
綺麗に輪状になって咲いているのもありました。こんなに揃ったのはあまりない
いつも思うけど踊り子と言うよりうらめしや〜の幽霊を連想してしまう
上唇弁に沿って雄しべその間に雌しべが見えてます。訪れた昆虫の背中に花粉をパラパラ振りかける。調味料ふりかけサービス(違)
数日雨が続いた後なので大気中の埃がすっかり洗い流され気持ちのいい青空でした
白花(2016年4月撮影)
オドリコソウは色の濃いのから薄いのまで色々なので白花でも特に区別しないようですがここにまとまって咲いていたので撮ってみました
それなりに美しい
オドリコソウは踊り子と言うより幽霊のように感じますが白花だとそれが一層
シソ科の雌しべは雄しべに隠れて確認しづらいことが多いですがこれは随分離れていてハッキリ確認できました
赤と白のツーショット、最初にこれを見たので撮ってみる気になったんですけどね
果実(2017年5月撮影)
オドリコソウの果実がまだだったので撮ってみました
先端が棘のように尖った萼筒、中に果実が収まっています
種子のように見えますが4分果の果実、これは一つ飛び出し始めています
断面が1/4の円形、これが一番収まりやすそう、基部についているのはエライオソーム(種枕)です
表面には細かな突起があるようです
アリがやってきて萼筒の中に頭を突っ込んでいる。左側では未だ未熟な果実がきれいに収まっている様子が見えています
エンヤっと力を込めて引っ張り出す
アリの体と同じくらいの大きさの果実、さすがに先端部を掴むのは難しいから種枕を掴んでいる、でも中に収まっている状態では種枕は内側に隠れているから3枚目の写真のようにある程度出てこないと流石に力持ちのアリでも引っ張り出すのは難しそう
これから巣まで運んでいきます。人間で言えば米俵を抱えて木登りならぬ木下ろしをしているんですがどんだけ力持ちなんだか
流石に巣までは追跡できませんでしたがいいもの見せて貰いました
芽生え(2014年1月撮影)
松の枯れ葉の間から生えたオドリコソウ、ここのは普通に春に咲くので花はまだです
落ち葉をかき分けて芽生えを探してみたらありました。芽生えハンドブックには載ってないけどまず間違いないでしょう
左右に伸びた子葉の間から本葉の茎が伸びています
まだ5,6mmくらいの本葉だけど大きくなった葉と雰囲気は似てますね
別の場所でも見つけました。やはり大きく葉を広げた株の周辺を探してみっけ。子葉が同じ方向に出ている
土塊があって向こうに伸びられなかったのかな

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