イソノキクロウメモドキ科イソノキ属 果実・種子
(2023年6月撮影)
山地の湿っぽい場所に生えているイソノキ、なんで磯の木なんて名前が付いたのか、湖の磯かな
枝上部の葉腋に集散花序をつける、葉は互生で超楕円形、少し艶がある
花はとにかく開かない、一斉に咲くこともなくパラパラと咲いていきます
花はとにかく開かない、これで一番開いている程度
外側に見えているのが萼片、短毛が生えている、内側に5本の雄しべ、その外側に見えているのが花弁、先端が2裂しているようだ、そのおかげで葯が見えている
柱頭は3裂、奥に見える花盤が真っ赤っ赤
もう1枚、花弁が丸くなっているのが分かる、今まで撮ったイソノキの中でもベストショットかも
葉柄に毛が生えている
(2018年5月撮影)
林内で割と見かけるイソノキ、漢字で書くと磯の木ですが磯とはまるで関係なくむしろ山野で生える、多分漢字の当てはめが間違っているんでしょうね
葉は互生で長楕円形、浅い鋸歯がある。本年枝の葉腋に集散花序をつける、花序と言っても一桁程度です
円筒形の花はとにかく開かない、真正面から撮ってみると5つの雄しべと柱頭が見えています、柱頭は3裂しているようだ
花をカットしてみました、外側に見えているのは萼片で葯を覆うように見えている白いのが花弁です
地味な花なのに子房のこの赤さはなんなんだ、隠すな〜と言いたいけどイソノキにとっては人間は眼中になし、昆虫にとってこの赤さは目印になるんでしょうか
(2017年6月撮影)
林道を歩いていると割と見かけるイソノキ、しかし山地に生えるのになんで磯の木なんだ
花は超地味な上に殆ど開きません、外側に見えているのは萼片
真上から見ると3裂した柱頭が見えています、これだけ撮れれば上出来
萼片を半分取り除いてみました、萼片の半分くらいの長さの雌しべ、それより少し長い雄しべが分かります。上下に白っぽく見えているのが多分花弁
蜜が溢れている、子房が赤っぽい、花柱や花糸が結構太い
葉が2枚づつ互生するコクサギ型葉序、でも上や左の枝を見ると普通に互生しているところもあるようだ
葉柄の付け根に托葉、多くの植物で見られるので何か必要があったんでしょうけどこれなんかを見ると役に立っているとも思えず痕跡器官としか思えません
果実(2021年7月撮影)
山道脇になっていた赤い実、ここは殆ど来ることがないので見当がつかず
グーグルレンズで調べてみたらサルトリイバラと回答してきた、そんなわけ無いだろ(-_-メ)、結局イソノキと判明、花は毎年のように撮っているけど果実は一度だけ、すっかり忘れていた
大きさ5,6mmの真ん丸な果実、花は超地味だけど果実は派手
完熟すると黒くなるようです
中に種子が3個入っていました、正確には核果、大きさ3,4mm程
球を3等分したような形、表面は平滑ですが若干凹凸がある、先端の白っぽいのはエライオソームではなさそう
果実(2011年7月撮影)
花は超地味だけど実の時期になると結構目立つ。結構多く見かけてこんなにあったんだと思うくらい
でも黒く熟しているのを見ると赤のはまだ未熟なんだろうな
赤と黒が混在するのも野生の証

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