イヌザンショウミカン科サンショウ属 果実・種子
果柄
雌株(2016年8月撮影)
4,5月に咲くサンショウやフユザンショウに比べて随分遅く7,8月に咲くイヌザンショウ、つい忘れがちになります
色が地味なので蕾かと思ったら雌株だった、雄株に比べて少ないからラッキー、でもこういう時に限って雄株は見つからず
白いのは花弁、緑色の子房に短い花柱、大きな柱頭
柱頭は3裂しているのが分かります
奇数羽状複葉、葉軸には狭い翼がある、サンショウに比べると小葉の鋸歯が目立たない
雄株(2013年8月撮影)
この時期だから当然サンショウでなくイヌザンショウかと思ったのですが
葉の特徴からもイヌザンショウですね、同じ頃花を咲かせるカラスザンショウでもないし
でも棘が全くなかったんですよね。大分探したけど見かけなかったな。棘のないアサクラザンショウというのがあるそうだがそれはサンショウの変種、これはどう見てもイヌザンショウ系だしね。カラスザンショウとイヌザンショウとの交雑種コカラスザンショウと言うのがあるそうだがそれでもなさそうだし
ヌザンショウだろうということにして雌雄異株でこれは雄花、こういうのは萼片か花弁か迷いますがこれは花弁、萼片は基部に小さくついてます。ちなみにサンショウには花弁がない
右はイヌザンショウで左はフユザンショウ、もう青い実がなってます。画面外ですがすぐ右側にははっきり棘のあるイヌザンショウがあったけど花は咲いてなかった
雌株
同じ林道に雌株もありました
枝を引き下げて撮影、これも棘がなかったような
5枚の花弁、中の子房は三つに分かれている。柱頭も三裂しているような
横から見ると短い花柱に扁平な柱頭の様子が分かる
花弁が少し赤くなっているのもありました
雌株(2011年8月撮影)
自然公園にはイヌザンショウの他にサンショウもフユザンショウもある
雌雄異株でこれは雌花
雄株
こちらは雄花
黄色い葯が目立つ分多少なりとも雌花よりは華やか
丸まった萼片に花粉たっぷりつけた雄しべが突き出ている姿が割と気に入っている、あくまでもデジカメ的ではありますが
花の終わりには葯が茶色くなっているようです
果柄(2018年11月撮影)
イヌザンショウの花柄が赤くなっていたので撮ってみました
元々赤くなりますがこれはすごく鮮やかな赤
ただ果実は殆どなっていませんでした、これだけでなく周りの樹もそうでした、別の日別の場所で見ていたのもそう、鳥に食べられたのではなく初めから生らなかったような気がする
これも青空に映えて綺麗、葉がなければもっと良かっ
果実を撮りにきたのですがこれでも十分絵になった
果実・種子(2016年9月撮影)
赤く熟したイヌザンショウの実、葉はまだ青々しているので一層綺麗です
花は地味だけど果実は派手、種子との2色効果で鳥にアピール、時間が経つと褐色になってくるのでこの頃が一番綺麗かな
基本3分果ですが2分果や1分果も結構ある、未成熟で大きなっていない果実も見えている
果実と言ってもほとんど果皮だけ、表面凸凹、それに対して果実は真っ黒艷やか。2色効果を高めるため黒い種子を積極的に外に出しているようです

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