イヌウメモドキモチノキ科モチノキ属 果実・種子
雌株(2017年6月撮影)
初めはモチノキかクロガネモチかと思ったのですがどうやらウメモドキのようでした、秋吉台では初めて、と思ったけどこれは無毛タイプのイヌウメモドキのようで以前雄株を見ていました、でもあれは切り倒されたので見るのは久しぶり
本年枝の葉腋に花を咲かせます
これは雌花、雌花序の花は2ー4個ですが雄花序は5−20個と多い
花弁は5枚のが多いですが中には6枚や4枚のもあります
雌花ですが雄しべも残っています、雄花と比べると雄しべがちいさく花粉も出ていません
花柱はごく短く子房の上に柱頭が乗っているように見えます
葉は互生で楕円形または卵状長楕円形、縁には細かい鋸歯がある、モチノキ属は常緑が多いですがこれは落葉樹
雄株(2012年6月撮影)
今まで公園に植えられているのは見たことがあるが自生のは初めてのウメモドキ
でも調べていく内にイヌウメモドキというのがあるようでこちらは葉裏の葉脈や葉柄が無毛だそうだ。西日本にはイヌウメモドキの方が多いそうです。普通イヌとつく植物は役に立たないと言った意味があるがこれは花も実も変わりなく何故イヌとついたか不明
花柄も無毛
雌雄異株でこれは雄花。雌株も探してみたが見つからなかった
薄赤色の花弁に黄色い葯が可愛い
花弁は基本4枚のようですがこの花序には5枚や6枚のもある
白い花弁のもありました
果実・種子(2022年10月撮影)
赤い果実をたくさんつけていた樹木、廻りでは樹木の果実はあまり見かけなかったのでこれは目立ちました
鈴なり状態、どうやらウメモドキ、西日本に多いというイヌウメモドキの果実のようです、背後のも少し赤い実がなっていますが別物のような
何故か茎の途中が折れかかっています、命の危険を感じて慌てて果実を実らせたかもです
この日は天気もよく日が当たっていてほんと綺麗でした
大きさ4,5mmくらい、先端に花の跡が残っています
これも枝についたままカットしてみました、果肉が結構詰まっています
種子は4個入っていました、これは核果じゃなく種子のようです
よく見ると小さいのが1個ありました、成長出来なかったか、左上ので先端にヘソのようなのが見えているのでやはり核果じゃなく種子なのかな
果実・種子(2017年11月撮影)
小さな赤い実を沢山つけたイヌウメモドキ、ここは花を見ていたので分かりました
果実の付け方はいかにもモチノキ属を思わせます、因みにクロウメモドキという植物もありますが科が異なる全く違う植物です
果実の大きさは5mm程、ミニさくらんぼ
まだ熟した状態で果柄をつけたまま落ちています
皮を剥いていました、果肉は薄くほぼ種子で占められています、正確には内花被が固くなった核果です
核果はまだ薄い果肉に包まれています、それを除くと右側のようにミカンの房のような形、整然と効率よく収めるにはこの形が一番なんでしょうね

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