イヌコモチナデシコナデシコ科コモチナデシコ属 果実・種子
(2018年5月撮影)
5年前ここで見つけたイヌコモチナデシコ、少しずつ増えてきていますが激増する様子はなさそうです。草むらも濃くなり環境も違ってきました
ナデシコ科らしい可愛い花なんですが
苞が大きすぎてその可愛さを台無しにしています
雄しべが出た雄性期の花、花弁は5枚ですが先端が窪みもっと数が多いように見えます
雌しべが出た雌性期の花、ブラシのような柱頭
葉は線形で対生、基部は膜状になって合着、茎は腺毛が密生。以前イヌコモチナデシコとされていたのは誤称でミチバタナデシコの新称がつけられましたがイヌコモチナデシコそのものもあるのでややこしい。ここのは一応種子でイヌと確認しています
(2017年4月撮影)
4年前ここで見つけたイヌコモチナデシコ、その後そんなに増えることもないけどしっかり根付いています
長く伸びた茎の先端に花をつける、因みに綿毛が見えているのがアカミタンポポ
ナデシコ科らしい可愛い花、花弁先端が凹む、雄しべが出た雄性期
雌しべが出た雌性期、柱頭に毛が生えている
壷形の細長い苞が花の印象を悪くしている
葉は対生、基部が合着して鞘状になる、茎に腺毛が密生
根生葉の様子、最近知られたミチバタナデシコとよく似ていますが基本的には種子を見ないと識別困難なようです
(2013年5月撮影)
ヌカススキに混じって見慣れぬ植物がありました
こんな感じ、高さ30cmくらい。外来植物には間違いなくナデシコ科かなと思って帰化植物写真図鑑で調べてみたらイヌコモチナデシコがピッタリでした
長い茎の先端に総苞に包まれた花序をつける。この様子が子持ちなんでしょうかね
開いている花はこれだけでしたがあってよかった。ちなみに6日後にもう一度行ってみたら開いている花はありませんでした。外来種だから広がっては欲しくないけど果たしてこの場所で定着するでしょうか
花弁は5枚、先端が裂けるというか凹んでいます。花弁どうしが重なることも多いようです。大きさはこれで3mmくらい、調べてみると1cmとか5mmとか様々
後ピンになってますがここは重要なのでアップ。対生する葉の基部は鞘状になる。鞘と葉の部分が同等ならコモチナデシコ、イヌコモチナデシコは1.5−2倍。コモチナデシコは茎に毛、イヌの方は腺毛だそうですがさすがにこのピントでは分かりません
基部の葉の様子。こんな細い小さな葉でよくこの身体を維持する光合成が出来るもんだ
果実・種子(2016年6月撮影)
花はすっかり終わり果実気になったイヌコモチナデシコ、花の時期には周辺の草よりイヌコモチナデシコの方が高かったですがもう周りの草がすっかり高くなっています
果実と言っても殆ど果皮だけ、膜のように薄く黒い種子が透けて見えています
ナデシコ科らしく上部が開いて種子をバラまく
果皮上部が反り返っています
種子は突起があり面白い形をしている
種子は洋梨形で突起は円錐形、ミチバタナデシコは盾形で突起は瘤状、これはイヌコモチナデシコとしてよさそうです
片側が窪んで中に観音様が入ってます(オーバー)。イヌコモチナデシコは誤同定されていてミチバタナデシコの新称が与えられたそうでこれも心配でしたがどうやらイヌコモチナデシコでよさそうでホッ。 参考サイト→http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/inukomoti-nadesiko.htm

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