イヌハギハギ科ハギ属 閉鎖花
果実・種子
(2018年9月撮影)
遊歩道沿いに咲いていたイヌハギ、環境省本県とも絶滅危惧U類で秋吉台でも少ないですが背が高いので(これで1.5m程)花が咲いていればまず分かります
これは別の場所、花をつけすぎて重たかったのか横になっている
茎頂部や上部葉腋から伸びた茎に総状花序を付ける、流石にこれは花つけ過ぎで重たかったろ
白い花で旗弁基部の赤紫色の斑紋が目立つ。旗弁先端は尖り縁がやや内向きに曲がるので旗弁が撮りにくい。蕾の萼片を見ると毛が目立ちます
昆虫が訪問したのか竜骨弁上部が開いていた
飛び出た雄しべ、雌しべはそれより少し長く突き出て平坦な柱頭が見えている
3小葉は細長く長楕円形〜卵状楕円形
更に別の場所、ここでは初めて見た、斜面下にも何株かあったけど降りていけない場所
閉鎖花(2014年10月撮影)
9月17日にアップしたのと同じ株です。閉鎖花もあるというのでもう一度来てみました
葉腋につける閉鎖花、9月の写真にもなんとか写ってますね
茎の途中についているのもありました。閉鎖花と知らなければ果実かと思ったかも
左が開放花の花後、右の閉鎖花の方も果実になりつつあるのかもね
果実・種子(2023年12月撮影)
すっかり果実になっているイヌハギ、枝先に連なっているのが開放花、枝基部に丸くついているのが閉鎖花の果実
開放花の果実、結実率は悪いそうですがここのはどれも種子が入っていました
こちらが閉鎖花の果実、萼片が毛だらけ
萼に包まれた果実を取り出してみました、3mmくらいの大きさ
萼に包まれた状態と取り出した果実、これをつい種子と勘違いしてしまい中の種子、所謂豆を取り出してなかった(汗)
こちらは開放花の萼に包まれた果実、まだ花柱の跡が残っている
開放花と閉鎖花の果実を並べてみました、開放花の方が一回り大きい
一般的に種子は大きい方が生き残る確率が高い、閉鎖花はその場で落ちて親と同じ環境で育つので種子が小さくても育つ可能性が高い、開放花の方は親とは違う環境に飛びだつのでより成長できるよう養分を多くする、親心ですね
果実・種子(2016年10月撮影)
遊歩道脇に生えていたコレ、イヌハギの閉鎖花だなと直感
こちらは開放花も沢山、茎に沿って閉鎖花、伸びた枝に開放花を付ける様子がよく分かります。今年はイヌハギを探したけど花の時期にこの場所に来なかったかな
閉鎖花の方が果実を沢山つける様子も分かります
初めはただ閉鎖花が褐色になっただけかと思っていましたがよく見ると網目を持った果実が見えています
種子が見えているのもありました
閉鎖花の種子、大きさ2.5mmくらい、ウズラの卵のような模様があります
閉鎖花で見つけたから開放花でもと探してみました、ただ開放花は結実率が悪いそうです
何とかありました、表面に網目模様があります
中に種子が一つ、大きさは4mmくらいと閉鎖花より大きい
2つ並べて比較してみました、右が開放花の果実、左が種子、中が閉鎖花の種子、大きさの違いがよく分かると思います

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