イガホオズキナス科イガホオズキ属 果実・種子
(2020年8月撮影)
人が全く通らない林道に生えているイガホオズキ、タイミングよく木漏れ日が当たっていた
葉腋から果柄を伸ばして鐘形の花を下向きに咲かせる、大抵一つ二つ程度
雄しべは5本、一斉には熟さないのかまだ短い未熟なのがあります
花冠は浅く5裂して5角形になっている、花の奥に緑色の斑紋がある
花粉を出した葯、下側に柱頭が見えています、ほぼ同長ですがこの後伸びてくるんでしょうか、花糸に比べて花柱が太い
花冠縁に毛が目立つ、左側葯の下側に丸い柱頭が見えています
萼に長毛が生える、花冠にも短毛
花後に萼が伸びてきて果実を包みます、ホオズキのように赤くはならない
卵形〜広卵形の葉、鋸歯はない
葉の裏の脈上や縁に毛が生えている
(2018年8月撮影)
薄暗い山道に生えていたイガホオズキ、今まで見ていた2ヶ所は生えなくなり3年ぶりの再会となりました
葉腋から花柄を伸ばして下向きに広鐘形の花を咲かせる、萼には太い軟毛が生えている。花期は6−8月でもう殆ど終わっていて綺麗に咲いていた花はこれだけでした、ギリギリセーフ
花冠は浅く5裂、縁に短毛が生えている。雄しべは6本かな、熟した雄しべと未熟な雄しべの間に緑色の柱頭が見えている
未熟な果実、まだ花柱が残っている。萼がだんだん伸びてきて果実を包みますが赤くはなりません。萼の軟毛が毬状になってくるので毬酸漿、初めて見つけるまではこのイガを旧国名の伊賀だと思いこんでいたけど果実を見た途端毬だとわかった(^^;)、因みにイガオナモミというのもありますがこれも同様
托葉の縁に毛が生えている
この辺りに4株ありましたがどれも花は終わっていた
萼が果実を包み毬らしくなってきています
果実・種子(2019年10月撮影)
イガホオズキの種子を見るべく花が咲いていた場所にやってきました
萼片に包まれた果実はまだ緑色
虫に食われて種子が露出しているのがありました、私的には幸い(笑)
果実は熟しても緑色のままなのかな
ネットリした果肉に包まれた種子、液果にはよくあること
種子の大きさは1.5mm程、こんなに小さいのに後ピンになってしまった、表面に網目状の凹凸があるのがなんとか分かる
果実(2014年9月撮影)
初めて見つけた後でまた見つけるというのはままあることでイガホオズキも今年初めての後別の場所でまた見つけました。ここはちょくちょく来ている場所で以前は生えてなかったはず
花は一つだけ残っていました。花弁が齧られて中の様子がよく分かる
前回見られなかった実も生っていました
まさしくイガイガ、萼片が伸びて実を包んでいきますがホオズキのように袋状にはならず直接包んでいきます
完全には包まれないようです。実は熟しても赤くならず白いままです

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