エゾミソハギミソハギ科ミソハギ属
(2022年8月撮影)
湿地に一株だけ咲いていたミソハギの仲間、隣のはイグサ、湿地と言ってもよく知られたあそこではありません
接近してみると茎に毛が生えているのでエゾミソハギのようです
更に接近すると随分毛深い、萼筒先端の付属体も直立しているのでやはりエゾミソハギです
長い雄しべと短い雄しべの間に雌しべがある中花柱花、花弁は普通6枚ですがこれは5枚、それに対応して長い雄しべも5本、短い方も多分5本でしょう
横から見ると短い雄しべは見えていません、長い方は花糸が赤い
三輪性の葉がありました、その上の葉は対生で茎を抱く、その下は対生か三輪性か微妙
茎の毛は星状毛のようにも見えます
すぐ隣の湿地にも生えていました、こちらの方が多い、これもエゾミソハギでした
こちらも中花柱花でした、これも5弁
これも5弁、6弁のもありますがやはり異型の方に目が向いてしまう
7弁のもありました、さすがにこれは一つだけ、長い雄しべもやはり7本あります
雌しべは先端が上を向く、柱頭は扁平、奥に黄色い葯を持つ短い雄しべが見えている
何故か一度上向きになった柱頭がまた横向きになっている、長短の雄しべの違いがわかります
こちらも下の方の葉は三輪性でした、上下で葉が重ならないよう60°づつずれています、対生だと90°づつずれますが植物は角度の違いをどうやって見分けているんでしょう
(2019年8月撮影)
水を落とされた溜池、その後に生えてきたのは背の高いイネ科やカヤツリグサ科ばかり、その中でこの時期エゾミソハギの明かり花が目立ちます
でも水を落としているとは言え泥濘状態で近寄れず、これだけ何とか接近して撮影できました
雄しべは12本で長短2組あり葯の色も違います
雌しべは長、中、短の3種類あるそうでこれは今まで短花柱花と思っていましたがどうも中花柱花のようです
萼筒に毛が多く萼先端裂片が直立しているのも特徴、ミソハギは無毛で裂片は平開します
花の下の葉状のは苞でしょうか、この形もミソハギとは違うようだ
対生する葉は茎を抱く、ミソハギは抱かない
長い雄しべが見えている、やはり長短があり葯の色が違う
長い雄しべは6本ある、ならば短いのも6本だろうな
奥の方に短い雌しべが見えている、これが短花柱花のようです
こちらは長い花柱を持った長花柱花でした
ただ雄しべは黄色い葯だけで紫色の葯を持ったのは見当たりません
(2018年7月撮影)
水路沿いに咲いているエゾミソハギ、ここは例年ならもっと多く咲いているのですが6月末の大雨で増水し殆どだめになっていました。泥水で周りに生えている草も泥を被っています
画面一番奥の休耕田も例年なら沢山咲くのですがそこも冠水したので今年は全く咲いていません。エゾと名がついていますが全国の湿地で見られます
萼片は茎に毛が多く無毛のミソハギと区別できる。萼片先端の突起は直立、ミソハギは平開する
花は似ていますがエゾの方が花弁がホッソリのような気がする
ミソハギ同様花柱の長さに3タイプあるようでこれは長花柱花、雄しべは花糸が短く葯が黄色いのしかないかな
こちらは花柱が短いが奥に隠れているほどでもなく中間タイプのようです
花糸も葯が黒く花糸が長いのと黄色く短いのと2種類ある
葉は対生し茎を抱く
茎にも短毛が多い
(2017年7月撮影)
ミソハギよりはより湿地らしい場所に生えているエゾミソハギ、何ヶ所かで見ていますが大抵水辺か水が浮き出ているような場所です
ここもご覧の通り水たまりがあるので慎重に接近
雄しべは12本で長短2組ずつあり、長い方は花糸が赤く葯は黒、短い方の葯は黄色、これは雌しべが見えていません
こちらは雌しべが突き出ている、ただ雄しべは長短ありますがどれも葯は黄色で花糸は白色
こちらも同様です、何か違いがあるんでしょうか
萼筒先端の棘のような付属体が直立、ミソハギは平開、全般に毛が多い
葉は対生し茎を抱く、ミソハギは抱かないし葉の形も違います

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