アオキアオキ科アオキ属 果実・種子
芽生え
雌株(2018年4月撮影)
雌雄異株のアオキ、これは雌株、雄株より大分遅れて花を咲かせてきます
前年枝の先から円錐花序を出す、雄しべの黄色い葯が無い分、雄花より少し地味に見えます
4弁の紫褐色の花、柱頭が僅かに突き出る、雄しべは痕跡もない
横から見ると花床から出た短い花柱に丸い柱頭、花の下に子房の膨らみがあり1年近くかけてゆっくり熟してきます
雄株
こちらは雄株、雌雄のある樹木の場合、雌花の方が少ないこともあるし咲く時期も遅いこともあって原則雌花から撮っていきます
咲いてから大分時期も立っていますが雄花序の方が花が多く長く伸びてきます
花弁は全く同じ、4本の雄しべ、こちらは雌しべの痕跡が残っています
横から見ても当然子房の膨らみはない
主に東日本に分布する競技の意味でのアオキと西日本に分布するアオキ(ナンゴクアオキ)があって染色体が前者は4倍体、後者は2倍体、でも見かけの違いは殆どなく鋸歯の形に僅かに違いがある程度でだそうです。これは鋸歯があまり尖っておらず多分ナンゴクアオキ
果実・種子(2015年2月撮影)
この時期真っ赤な実が目立ちます
艶やかで本当に綺麗
二つ割りにしてみました、もう殆ど種子で占められていますね。鳥さんからすれば偽装果実と言いたくなりそうなレベル
この薄い部分が果肉でしょうか
どんぐり型の艶やかな種子、右側扁平な方が褐色になっています
縦割りにしてみました。殆ど胚乳が占め胚は随分小さい。それほど固くないからこれなら鳥の消化管を通ると消化されてしまうのもあるような気がする
芽生え(2023年4月撮影)
林の中で枯れ葉の中から顔を出していたこれ、なにかの芽生えだなと思いました
この時点ではまだ野草だと思っていた
木漏れ日が当たって輝いていた
一つ見つけるとこの辺りで幾つも見かけました
下の方を見ると樹木かもしれないと思うようになった
子葉だけのもありました、本葉は僅かに見えています
左側にはもっと小さな芽生え
子葉の左右の差し渡しで1cmくらい、ごく小さな本葉も見えています
葉が小さい割には高く伸びています、これくらい伸びないと枯れ葉の中に埋まってしまうかもね
これを見てアオキだなとわかりました、この辺りにはもっと大きなアオキも生えていてアオキだなと確信、樹木の芽生えは滅多に見かけず正体がわかるのは更に少ない

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